電線について
電線は電気の通り道です。通したい電気の量によって必要な電線の太さが変わります。
大きな電流を送りたい場合には、太い電線を使って広い通り道を作ります。
小さな電流を送るときも太い電線をつかっていいけど 、太い電線は値段が高いので 節約して細い電線を使います。
電線の単位
電線の太さは「Φ」や「 ㎜2 」で表します。
「 Φ 」はパイと読み、直径を表します。「Φ」と「パイ」と「π(円周率)」は円関係の仲間みたいなもんです。
「㎜2」はスクウェア(略してスケ)と読み、断面積を表します。電線を切ったときの、切り口の面積の広さを指しています。
黄色の線も ミドリの線も 黒も電線です。
黒には[ 100㎜2 ]と書いてあります、これは断面積が100㎜2の広さという事です。
いろんな電線
電気を通せば、なんでも電線です。
- 電信柱の電線
- コンセントに差し込むコード
- テレビのアンテナ線
- ミニ四駆のスイッチ金具(ターミナル)
- イヤフォンのコードも電線です。
電信柱の電線は太くてイヤフォンのコードは細いです、この太さの差は 流れる電気の大きさによる差です。
電線の材料
電線は「 電気の通り道 」なので電気を通しすい材料が使われます。
多くの電線は「 銅(どう)」で作られています。
ミニ四駆の「 電気の通り道 」であるターミナル(スイッチ金具)も銅で出来ています。
銅の生産量の70%は電線に使われています。「銅(どう)について」
実は、銅よりも「 銀 」のほうが電気を通しやすいけど、銀は高価なので電線には使われません。
電気の通り道を見て茶色だったら「 銅 」、銀色だったら「 アルミニウム 」が使われています。
下の画像は、LED電球とソケットです。
導電率ランキング
電気の通りやすさは「 導電率(どうでんりつ)」 や 「 電気伝導率(でんきでんどうりつ)」などで表します。
導電率の反対は「 電気抵抗率 」で、電気の通りにくさを表します。
下のランキングは銅を100%とした値です。
- 銀:106%
- 銅:100%
- 金:71%
- アルミニウム:61%
- マグネシウム:38%
- タングステン:31%
- モリブデン:30%
鉄は17%で、黄銅(真鍮)は22%くらい。
純水(不純物が入っていないもの)は0%で、電気を通しません。
でも、一般的な水は不純物が入っていて電気を通しやすいので、濡れた手で電線に触ると感電しますよ!注意してくださいねm(_ _)m
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おわり。
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