電流について
電気の流れのことを電流といいます。
強い電圧で押し出された電気は大きな電流になり,、弱い電圧にすると小さい電流になります。
水でたとえると
「電流は電気の流れです。」と書いても、電気はさわれないし見えないニオイもないので分かりにくいですよね(^-^;
なので、電気と似た性質をもっていて さわれるし見える「水」を例にして考えてみます。
水鉄砲をうつときに、引き金を強く引くと 大きな圧力がかかって たくさんの水が勢いよく押し出されます、ゆっくり引くと 水は少しずつしか出てきませんね、そんなイメージです。
水鉄砲は、電圧ではなくて水圧(水の圧力)を使って水を押し出し 流します。
電流の単位
電流はA(アンペア)という単位で表します。「 mA 」はミリアンペアと読み、A(アンペア)の1000分の1の強さを表しています。
1Aと1000mAは同じ大きさの電流です。
電流が大きいということは、電気がたくさん流れているということ。
電流の測定
電流計を使います。アナログ式・デジタル式があります。電圧と電流と抵抗値などを測定できるテスターと呼ばれるものもあります。
画像はアナログ電流計です。電流の単位「 A 」が書かれています。
いろんな電流
人間の心臓は50mAくらいの電流が流れると止まってしまいます(゜∀。)
ミニ四駆に使う単三乾電池は、1本で0.01~1アンペア。
バチッと痛い静電気は5ミリアンペア(0.005アンペア)。
雷が落ちるときの電流は1000アンペア~20万アンペア。
直流(ちょくりゅう)と交流(こうりゅう)
電流には直流電流と交流電流があり、それぞれの特徴を生かして使い分けています。
乾電池は直流電流。コンセントは交流電流です。
直流について
直流電流は英語では「 Direct Current 」と書き、「 ダイレクト カレント 」と読みます。略して「 DC 」と表示しているものもあります。
「 Direct 」は直接という意味で、「 Current 」は電流という意味です。
直流は以下のような特徴を持っています
- 蓄電できる
- 常に一定の方向に電流が流れている
- 電子回路を作りやすい
- 電流の向きはプラスからマイナスへ
このような特徴から、車・バイクのバッテリーや乾電池などの持ち運びできるものや、テレビ・パソコン・スマートフォンなどの複雑な電化製品の動作に使われます。
下の画像は、ラジカセのリモコンのラベルです。
リモコンは持ち運びするし複雑な動きをする電化製品なので直流でつかいます。
直流を意味する「DC」の表示があります。
交流電流
直流電流は英語では「 Alternating Current 」と書き、「 オルタネーティング カレント 」と読みます。
略して「 AC 」と表示しているものもあります。
「 Alternating 」は交互・交代・交流という意味で、「 Current 」は電流という意味です。
交流は以下のような特徴を持っています。
- 蓄電できない
- 常に電流の方向が変化しています。
- 電子回路を作りにくい
- 電流の向きを気にしない
- 発電の効率がいい
- 簡単に電圧を変えられる
- 長距離の送電でも損失が少ない
このような特徴から、発電所から家・店舗・工場などへの送電や、蛍光灯・ヒーター・モーターなどの単純な電化製品の動作に使われています。
下の画像はオーブントースターのラベルです。
トースターは電気を熱に変えるだけの単純な電化製品なので交流でつかいます。
交流を意味する「AC」の表示があります。
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おわり。
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