ノギスとは
実長測定器の一つ。
補助尺(副尺)付きの ものさし。
外測・内測・深さ・段差などを測定できます。
ここでは、ノギス各部の名称や役割と、
M型ノギス・CM型ノギスの特徴などを紹介しています。
各部の名称
これはM型のノギスを例に挙げています。
各部の役割
スライダー:本尺上をスライドして、各寸法を測定する。
止めネジ:測定した値がずれないようにスライダーを固定する。
内側ジョウ:対象物間に突っ込んで開いて、内径などを測定する。
外側ジョウ:対象物をはさんで、端面間距離・外径を測定する。
デプスバー:突出長さで、段差や穴の深さを測定する。
本尺目盛り:副尺目盛りと組み合わせて寸法を読む。
副尺目盛り:本尺目盛りと組み合わせて寸法を読む。
目盛り
副尺の目盛りは19ミリを20等分していて、1目盛りの幅が.95ミリです。(←19÷20=0.95)
本尺1目盛りの幅は1ミリです、この1ミリと副尺の0.95ミリの差を読むため、最小測定単位は0.05ミリです。
下の画像のノギスはの副尺目盛りは39ミリを20等分しています。(←39÷20=1.95)
この副尺の取り方は、目盛り幅が広くなって寸法を読みやすくなるので採用されています。
本尺1目盛り1ミリ と 副尺1目盛り1.95ミリの差を読みます。
こちらも最小測定単位は0.05ミリです。
CM型の特徴
本尺のメモリは1ミリで、副尺の目盛りは49ミリを50等分した0.98ミリです。
本尺1ミリ と 副尺0.98ミリの差を読むため、最小測定単位は0.02ミリです。
[止めネジ]側に[内側ジョウ]がありません、
内径の測定は[外側ジョウ]先端外側に設けられた内側ジョウ部で行います。
ノギスでは正確な測定は出来ません
その理由は、
-
- ノギスが[アッベの原理]から外れた測定具であること。
- 測定者の手の感覚が一定ではないから。
これらは、どれだけノギスを上手く使っても解決できません。
上の二つの条件を満たす測定具に[マイクロメーター]というものがあります。
おわり。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません