ここでは、M型ノギスでの外側の長さを測定しています。
モノの外側を測定することを[外側(がいそく)]と言います。
ノギスの各部の名称や役割はコチラ⇒[ ノギスとは ]
測定順序
-
- 副尺0の位置を確認します
- 副尺0と同じ位置、もしくは副0より左にある1番近い本尺の目盛りが整数値
- 副尺0と本尺目盛りがズレている(同じ位置に無い)とき
- 副目盛りと本目盛りがピッタリな位置を探す
- ピッタリ位置の副尺目盛りが小数点以下の値
下の画像を例にすると
副尺0の位置を確認します
副尺0以左の1番近い本尺の目盛り[ 10 ]が整数値
副尺0と本尺目盛りがズレているので
副目盛りと本目盛りがピッタリな位置を探します。
副0が 本尺10.2~10.3あたりを指しているので
副尺目盛り2~3付近でピッタリ位置を探します
副2が 本目盛り(18)とピッタリなので、小数点以下の値は[ 2 ]です。
上で読んだ整数値[ 10 ]と 小数点以下値[ 2 ]なので、
この目盛りの目盛りの読みは[ 10.20 ]ミリです。
0.00
測定の基準になる0.00mm。0設定やゼロセットといいます。
完全にジョウを閉じていて、0.00を測定している状態。
このとき、本尺の[ 0 ] と 副尺の[ 0 ]が同じ位置にあります。
整数値0と 小数点以下の値0で 0.00ミリを指しています。
10.00ミリ
本尺[ 10 ] と 副尺の[ 0 ]が同じ位置にあるので、
整数値10と 小数点以下値0で 10.00ミリです。
このとき、本10と 副0以外の目盛りは、上下でズレています。
このズレは、1ミリ幅で付けられている本尺目盛りと
1.95ミリ幅で付けられている副尺目盛りの差です。
副尺目盛りは39ミリを20等分しています(←39÷20=1.95)
この差 0.05ミリづつズレています。
この0.05ミリは積み重なって、副尺0から離れるほどズレが多きなります。
-
- 黄色では0.05ミリ
- 黄緑では0.10ミリ
- 緑では0.15ミリ
- 深緑では0.20ミリ
のズレが発生します。
副尺の目盛り5 のあたりでは、副5が支持しているのは本尺29なのか30なのか区別ができないほどです。
10.50ミリ
本尺の およそ10.5 の位置に 副尺の[ 0 ]が有ります。
およそでは不十分なので、確認をします。
副0が 本10.5あたりを指しているので、
副5を見てみると、本尺30の目盛りとピッタリです。
コレで、小数点以下の値は5で間違いありません。
これは10.50ミリを指しています。
10.05
10.05ミリの場合はこうなります。
副尺目盛り0は 本尺目盛り10より少しだけ大きいほうにズレています。
0.1ミリくらいズレてるかな?と副尺1を見てみると、
こちらは小さいほうに少しずれています。
ということで、0と1の中間である副尺0.5を見てみると
ここで本尺12の目盛りとピッタリです。
なので、整数値10と 小数点以下値0.5で
この目盛りの読みは10.05ミリです。
13ミリローラーを測定する
副尺0が、本尺12.9あたりを指しているので、
整数値は12
小数点以下値を読もうと、副尺9あたりを見ていると、
副9でピッタリ!と言いたい所ですけど‥
副8.5もピッタリに見えますね。
こういう場合は、その中間の値をとって副尺[ 8.75 ]とします。
なので、整数値12と 小数点以下値8.75で
この13ミリローラーの直径は12.875ミリであるという事になります。
ハイパーダッシュモーターの厚みを測定する
はい、コレ。何ミリでしょうか?
15.2mmですね(*‘∀‘)
おわり。