マイクロメーターの構造
ここでは、外測マイクロメーター0~25ミリを例に、構造や仕組みなどを紹介しています。
マイクロメーターの各部の名称などはコチラ⇒[ マイクロメーターとは ]
シンブルとスリーブ
シンブルとスリーブは内部にネジを持つネジ対遇の関係です。
スリーブとスピンドルは一体型なので、スリーブを回すとスピンドルが伸縮します。
ネジ対遇が離れるまで、回したら抜けてしまいます。
このネジは非常に精度の高いのもなので、一般的なネジと違い[ガタ]がありません。
少しでもネジがキズ付くと使い物になりません。抜きとったなら慎重に取り扱ってくださいm(_ _)m
スピンドルの根元には[おねじ]が、スリーブには[めねじ]があります。
これらが対遇しています。
このネジはピッチが0.5ミリなので、シンブルを一回転させると、スピンドルが0.5ミリ伸縮します。
クランプ
クランプレバーを抜いた状態。
常にクランプのへこみがスピンドルにかかっているので、
スピンドルを抜いてしまわないと、クランプレバーは抜けません。
クランプOFFの状態。
スピンドルの穴に横穴が見えます。
クランプONの状態。
横穴があった部分が盛り上がっています。
これがスピンドルを押し付けて、回転を止めています。
ラチェット
ラチェットのフタだけを外した状態です。
さらに解体するとこうなります。
止め棒の先端が変色していて、熱処理が施されていることが分かります。
止め棒が入っていた穴の奥に、バネ状の構造が確認できます。
図に起こすと こうなっています。
止め棒の先のななめと、のこ刃状のおかげで一方向にしか回転できません。
止め棒は、下の押しバネで一定圧で押し上げられています。
これにより、バネの伸び以上の圧をかけてラチェットをまわすと空回りしてしまいます。
おわり。
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