寸法精度

精級 中級 粗級 極粗級 f m c v

部品の大きさや、穴の位置などを表すには「寸法」が必要です。

このページでは「寸法」の精度について書いています。

 

寸法公差

「すんぽうこうさ」とよみます。

部品の加工には必ず誤差が発生するので、

設計するときには、寸法に[ 許容される誤差の範囲 ]を指示します。

下の図の[Φ20]は基準寸法と言います。

基準寸法にくっついている[-0.02]と[-0.06]は寸法許容差といい、許容される誤差の範囲をしめしています。

基準寸法 寸法許容差 公差 許される誤差 基準寸法 マイナス公差 軸の加工寸法

この図に示す軸の直径はΦ19.94㎜~Φ19.98の間でなければならないという意味です。

寸法公差は0.04、Φ19.94を最小許容寸法、Φ19.98を最大許容寸法と言います。

寸法公差内の寸法で仕上がっていればo.k.です。

それ以外は不良品です。基準寸法のΦ20.00でも不良品です。

基準寸法

「え?基準寸法って言ってるくせに、基準寸法で加工したら間違いなの?じゃあ基準寸法いらないよね?」

って思いませんか?僕はそう思っていました。

でも、この基準寸法は必要なんです。

これを使わないと図面が見にくいんです「基準寸法+許容差」だけでも見にくいのに、

これを基準寸法を使わずに「Φ19.94~Φ19.98」なんて書かれると図面の寸法欄に収まりませんし、

穴と軸の寸法関係もつかみにくくなります。

 

穴と軸の寸法関係

軸はだいたい穴(軸受)に入ります。

軸と穴が全く同じ寸法だった場合、軸を傾けずにまっすぐに移動させないと穴に入りません。

でも それは不可能なので、軸は小さく、穴は大きくしておく必要があります。

そのために基準寸法に公差をつけて、公差で軸を小さく、穴を大きくしています。

下の図の左側が軸基準寸法Φ20で、右側が穴基準寸法はΦ20です、でも寸法許容差が違います。

軸側の寸法許容差は小さめに(マイナス公差)、穴側は大きめに(プラス公差)です。

軸と軸受けの寸法 マイナス公差 プラス公差 はめあい

普通公差

部品によっては、特に精度を指定しなくて済む事があります。

その場合は、基準寸法だけ表記します、寸法の一つ一つに寸法公差を指示しません。

これで図面がすっきりします。このように表記されている場合は[ 普通公差 ]が適用されます。

表中の「±」はプラスマイナスと読み、[ プラスでもマイナスでもいいよ ]という意味です。

精級 中級 粗級 極粗級 f m c v

普通公差のおかげで、精度を厳しくせず、加工の無駄な労力を省くことができます。

はめあい

部品には、軸と軸受、ピストンとシリンダーのようにはめ合わせて使うものがあります。

このような関係を[ はめあい ]といいます。

はめあいには「すきまばめ」「中間ばめ」「しまりばめ」の三種類があり、目的に応じて使い分けます。

puzzle パズル はめあい はめこみ ピース

すきまばめ

穴が大きく、軸が小さいはめあいです。

穴と軸の間にすき間を作り、自由に動けるようにしています。

ミニ四駆では[ホイールシャフト]とベアリング、[ローラーの穴]と取り付けネジなどの関係です。

すき間ばめ 穴が大きいはめ合い ミニ四駆のベアリングとシャフト

中間ばめ

仕上げ状態により、小さなすき間か、小さな締め代があるはめあいです。

低摩擦軸受(620と520サイズ)がこれにあたります、シャーシ側に取り付ける際に隙間があったり、押し込まないと入らなかったりしますね。

 

しまりばめ

穴が小さく、軸が大きいはめあいです。

圧入(無理やり入れて)して動かないように固定します。

ミニ四駆では[ホイールシャフトとホイールの穴]や、アルミベアリングローラーの[アルミとボールベアリング]などの関係です。

はめ合い しまりばめ 寸法公差 ミニ四駆のホイールとシャフト ローラーとベアリング

 

はめあい比較

穴の寸法を基準として、各はめあいを比較しました。軸基準のはめあいもあります。

すきまばめ 中間ばめ しまりばめ 穴と軸の関係

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おわり。

2件のコメント

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