リフトの原因(スラスト角度)

ここで言う「スラスト角度」は、ミニ四駆の前ローラーの傾きのことをさしています。

高速でコーナーを走ると、重力よりも遠心力のほうが強くなるので

「路面をタイヤで走っている状態」よりも「ローラーで壁を転がっている状態」のほうが影響力が強くなります。

重力の影響しか受けない場合は、ミニ四駆は下に向かいたがります。

でも、強い遠心力がかかってローラーで壁を走っている状態では、

ローラーの向き(角度)によって上方向に進むか、下方向に進むのかが決まります。
遠心力の計算

速度・加速度の計算

 

スラスト角度マイナス20度

進行方向に対して、下向きのスラスト角度です。

マイナスの角度は「ダウンスラスト」と呼ばれます。

ダウンスラストの角度が大きすぎると、この角度に沿って車体の前方・コーナー外側が下へ向かいたがります。

遠心力によってローラーは壁に押し付けられ続けるので、車体の外側前方はどんどん下に向かい、

車体内側(イン側)が浮き上がって車体がかたむき「インリフト」が発生します。

ミニ四駆 ダウンスラスト ローラー角度 セッティング比較

ローラーと壁の接点には、スラスト角度による下向きの力(ダウンフォース)が発生していて、

壁に接しているローラーを下に押し付けています。

遠心力が弱い状態では、タイヤ4本と車重(重力)でふんばっているので、ローラー位置が下がることはありません。

でも、高速でコーナーを走っている(遠心力が強い)時は、

重力より遠心力のほうが強くなるのでふんばりが効かず、

コーナー外側のタイヤ2本でふんばっている状態です。

そのうえ、前ローラーにはスラスト角度による強いダウンフォースがかかっているので、

前タイヤを支点としてマシンのフロント部分は下へのめり込んでしまい、

後ろタイヤは浮きあがってしまいます。

ミニ四駆 ダウンスラスト ローラー角度 セッティング比較

こうなると、コーナー外側のフロントタイヤでしかふんばれません。

ふんばりが無くなってしまったら、スラスト角度によって更にフロントが沈んで、

遠心力によってコーナー内側のタイヤが浮いて、

横転や飛び出しなどのコースアウトにつながります。

ミニ四駆 ダウンスラスト インリフト セッティング比較

 

スラスト角度プラス20度

進行方向に対して、上向きのスラスト角度です。

プラスの角度は「アッパースラスト」と呼ばれます。

アッパースラストの角度が大きすぎると、この角度に沿って車体の前方・コーナー外側が上へ向かいたがります。

遠心力によってローラーは壁に押し付けられ続けるので、車体の外側前方はどんどん上に向かい、

車体外側(アウト側)が浮き上がって車体がかたむき「アウトリフト」が発生します。

ミニ四駆 アッパースラスト ローラー角度 セッティング比較

ミニ四駆 ダウンスラスト ローラー角度 セッティング比較

ミニ四駆 ダウンスラスト アウトリフト セッティング比較

 

セッティング

アッパースラストはもちろんのこと、ダウンスラストもキツ過ぎるとリフトの原因になります。

ミニ四駆はシャーシごとにスラスト角が0度~8度ついています。

ノーマル状態のスラスト角度でコースアウトするようであれば、

ローラー角度調整プレートセットや、角度調整チップセットで調整しましょう。

スラスト角度の確認にどうぞ→[角度チェッカー作ったよ!]
  

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おわり。

2件のコメント

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