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スラストとラジアル

機械では方向を示す表現に「スラスト」と「ラジアル」という言葉使うことがあります。

 

これは回転軸に対して直角か平行かという場合に使われます。

 

機械を考えるうえでとても重要な要素です。

 

このページでは「スラスト」と「ラジアル」の比較をしています。

 

 

スラスト

「アキシャル」という言葉を使う場合もあります。

 

スラストは「速く・強く進む」「押す」「刺す」などの意味を持ちます。

 

推進装置はスラスターと呼ばれますね、これは機体を押して望む方向に進ませています。

 

 

ラジアル

「放射状の」という意味です。遠心力が働く方向です。

 

ラジアルタイヤという言葉を聞いたことないでしょうか?これはタイヤ内部のゴム繊維が放射状に配置されているタイヤです。

 

 

方向

スラストは回転軸に対して平行方向を指し、ラジアルは回転軸に対して直角の方向を指します。
ラジアルスラスト方向

 

 

荷重

重さを受けている方向です。静止状態では重さがかかるのは下向き、重力の方向です。

 

回転状態では、スラスト荷重とラジアル荷重を同時に受ける場合もあります。
ラジアルスラスト荷重

 

 

軸受

重力を端面で受けるのがスラスト、内径で受けるのがラジアル。

 

下の図は、スラスト荷重を受ける軸受の滑り軸受と転がり軸受です。

 

ラジアル軸受の図は、このページ下の「滑り軸受」「転がり軸受」のページにあります。
スラスト軸受

 

 

ミニ四駆では

スラストかラジアルかの一方向のみの荷重を受ける箇所は少ないです。

 

多くの軸受けがスラスト荷重とラジアル荷重を同時に受けています。

 

フロントローラーは停止状態では重力分だけ小さいスラスト荷重を受けています、コーナー走行時にコース壁にぶつかると大きい衝撃ラジアル荷重が加わります、

 

コーナーにローラーを当てて走っているとスラスト角のおかげでローラーは下に沈み込もうとします、これはスラスト荷重を生みます。

 

 

ローラー軸受メタル
このローラー軸受メタルを見てみると、スラスト荷重を受ける面積よりもラジアル荷重を受ける面積が広いです。

 

これは静止状態とスラスト角による沈み込みのスラスト荷重よりも、コーナー走行時のラジアル荷重が大きいためです。

 

 

ローラー軸受図
ローラーに衝撃的にラジアル荷重を加えて(指ではじいて)空転時間を自慢する人が居ますが、フロントローラーを考えるとそれだけでは足りないかもしれませんね。

 

軸や軸受けがどんな動きをして、どんな荷重を受けているのか、しっかり理解して適切に利用しましょう。

 

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